「朽ち行く日本の品質」カテゴリを始めるにあたり (その2)2018年11月12日 13:15

その1では、開発途上国のように賄賂のようなお金が使える世の中に日本社会が変わりつつあるのではないのかという警鐘をならせていただきました。

今の日本では、昔の開発途上国と同様なmoney talks(高校時代、英文法の先生が、大学を定年で退官になったとても面白い講師の先生でした。その先生が、この文章を見て言ったことを昨日のことのように思い出します。その先生曰く「これは、“すべて金の世の中”」と訳すのだと教えられました。)の社会になってしまっているように感じます。
なぜそのような社会になったかといえば、1980年代のバブル後の長期の不況が原因なのではないでしょうか?この不況が、正社員と契約社員の格差を作った大きな原因ではないでしょうか?ということは、経済と社会は非常に密接な関係にあるように思えます。

したがって、モラルの低い人たちが悪いのかというと必ずしもそれを断言することも難しい社会ではないでしょうか?それらの人たちは、日本という中での大きな経済の流れの中で翻弄された人たちということができる人が多いのではないでしょうか?日本らしく、みんなで、富を分け合う精神が平和のためには、どこまで行ってもある程度は必要なのではないでしょうか?私は、共産主義者でも、社会主義者でもありませんが、社会が安定して発展するためには、そのような点からの配慮が必須と考えます。

今、中米?のホンジュラスからの大量の難民の群れをTVのアメリカABCのニュース等で報道しています。あまり大きくは、報道されてはいませんが、ヨーロッパでも難民が増えているようです。アメリカのトランプ大統領は、難民の流入に軍隊を使って阻止しようとしています。難民の人たちが訴えていることの一つが「仕事がない」ということです。よく考えてみましょう。アメリカは今、量的緩和をやめて、市場からドルを吸い上げだし、金利を上げ始めてからかなり経ちます。ということは、もしかしたら、そのアメリカの通貨政策がホンジュラスをはじめとする開発途上国の経済に影響を与えて、不況を起こしている可能性があるのではないのでしょうか?もしかしたら、自業自得ということなのです。

したがって、トランプ政権のアメリカ保護主義というのは、言い換えれば、富を独占すると言い換えられる部分もあると考えるので、世界中で問題を起こす可能性があると思います。したがって、社会をさらに不穏にすることになるのではないでしょうか?

民主党が中間選挙で下院を制したので、全体のトーンがもう少しソフトになり、特に、中国との貿易問題は、ほどほどにしてほしいと考えます。

アメリカには、日本とは違い世界に名をはせた経済学者が多数いると思いますが、その人たちが論ずるのは、経済のみで、その政策を講じた場合の社会に対する影響までは、まったくと言って良いほど、考慮されていない現実があるのではないでしょうか?
その点では、今のアメリカの移民問題は、注視したいと考えています。

余談が多くなりましたが、70のおじさんの目で見たこのようなことを原因として起こる「日本の品質が落ちた」と感じる経験をこのカテゴリーには、書きたいと思います。

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